デビューして5年。順調に指名を増やしてきた。
月の固定給を越える目安がついたので、完全歩合制を選択。
限られた時間内でたくさんのお客さまをカットできるように、アシスタントをつけながら接客をしている。
美容師という夢を叶えた今、実はわたしにはもうひとつの大きな野望がある。
それは会社の社長だ。
洋服が大好きで、学生のころから「センスがいいね」とよくほめられたものだ。
いつしか、大好きな洋服販売で会社をつくることが大きな目標になっていた。
今は夢を叶える手始めとして、ネットで洋服を販売している。
この副業もようやく軌道にのってきた。
販売している洋服はわたしの好みで集めたもの。
夏休みや冬休みに公休をつけて、ときには10日間かけて海外で洋服の買い付けをしている。
美容師として、正社員で安定した収入を得る。
一方、大好きな洋服で会社の社長を目指す。
今の働き方をデザインしたおかげで、ネット販売の副業も順調だ。
野心を叶える日もそう遠くはないだろう。

わたしには2歳になる子どもがいる。来年には第二子誕生の予定。
一家を支える大黒柱として、安定した生活保障のもとたくさん稼ぐ必要があった。
年収はサラリーマンの平均を軽く超えるほど。
もちろん、社会保障も一般企業並みに受けている。
加えて週休2日制なので、家族との時間も大切にしている。
そんなある日の休日、ひとりで運転中に交通事故を起こしてしまった。
救急車で運ばれてそのまま入院。足を骨折するほか、全治2ヵ月の大怪我。社会保険完備。
そのおかげで、2ヵ月間働くことができなくても、収入面で困ることはなかった。
会社で健康保険に加入しているので、月額2/3の給与が「傷病手当」として支払われたからだ。
妊娠中の妻もホッとしていた。
突然働けなくなる。それはだれにでも起こりうること。
そんなとき、どうやって家族を守っていけばいい？
そう考えると、手厚い社会保障と稼げる給与システムは本当にありがたい。
子どもの寝顔をみながら、つくづくそう思った。

前職のサロンでバリバリ働き、28歳で結婚・出産を経験。

産休を経て、正社員から自由が利くパートに働き方を変えて現場復帰した。

ところが思わぬ事態が発生。
「今日は暇だから、もう帰っていいよ」という店長の言葉。
つまり、早く帰っただけわたしの時給は発生しないのだ。これにはさすがに困ってしまった。
子供には惜しみなく習い事をさせてあげたい。
そのために主人の給与をあわせて、わたしは月22万円稼ぐ必要があった。
しかも子育て中なので、時間、曜日に制限がある。このままでは目標が達成できない。
そこで転職を決意、
時給換算ではなく美容師としてのスキルをきちんと還元してくれるKIDと出会った。
「毎月22万円稼ぐ目標を一緒に達成させましょう」と、KIDの店長は尽力してくれた。
今、5歳になる長女はフィギュアスケートの教室に通っている。1歳になる息子と主人とわたし。
家族そろって長女の夢をリンクサイドで応援する。
これがわたしたち家族の週末の過ごし方になった。

美容師になったきっかけは、美容室という空間が好きだからだ。
しかし出産・子育てのため当時勤務していたサロンを退社し、専業主婦になった。
子育てがひと段落したある日、ふと思い出す。
わたしが大好きだった場所、美容室で輝いていたあのころを。
「美容師に戻りたい」そんな思いが強くなっていった。
しかし、今から復帰を目指してカットを学びなおすのは現実的ではない…。
そう思い悩んでいるときに、KIDと出会った。ブランク6年。
同年代のスタイリスト並みに稼げるのは、
これから学費がかかる我が家にとって大助かりだ。
そう、ブランクを乗り越えて大好きな場所に戻れたのだ。
色に囲まれた楽しい世界、カラーリスト。カラーは需要の多いメニュー。
単価も高く、KIDにはカラーチケットなどの再来につながるカラーマーケティングがしっかりある。
カラーチームとして、美容師の新たな地位を確立していくのは楽しい。
可能性はどんどん広がる。
わたし、輝く場所に復帰しました。

わたしには、夢がある。
それは叶えるための夢、自分のお店をもつことだ。
今はKIDの店長として、その夢を叶えるべく日々奮闘中。
美容師を続けてきた今、こんなにワクワクする夢がもてるなんて。
完全独立でお店をもてる、KID独自の制度のおかげだ。
その夢に向かって、今は店長としてマネジメントをメインで行っている。
例えば、売上のつくり方。
「たくさん入客したい」「スピードに自信がない」等、
スタッフのレベルや希望にあわせて入客調整をしている。
独立に向けて弾みをつけてくれるのは、店長としてのボーナスだ。
年に3回、店舗利益の10％がボーナスとして支給される。
KIDの完全独立制度はロイヤリティーがない。もちろん、内装も自由。
商材は安く仕入れることができ、KIDのアカデミーを利用して社員教育もできる。
しかも後輩店長の指導をすれば、KIDから給与をもらえる。圧倒的なスケールメリット。
個人でお店をかまえた友人には申し訳ないくらい、わたしには順調な道が待っていた。